中国における流浪の歯科技工士を終えるにあたって

名古屋の友人夫妻に見送られ中部国際空港から旧満州の首都、新京(現、長春)へ旅立ったのは14年前の今日、2月20日のことでした。 何のあてもない66歳での一人旅。 いつ日本へ帰ることができるかさえわからない片道切符での旅立ちでした。 30年間連れ添った妻は12年前に癌で亡くし、その妻の遺骨をリュックに背負い、搭乗ゲートを渡りまし…
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三好博文先生への返信/スイスのベルン大学留学についての経緯(いきさつ)

ご存知のように、IRV(歯冠空隙閉塞装置)ミリングテクニックはスイスのベルン大学におけるDr.A.Gaernyによって提唱され、開発された技術です。 IRVを応用した臨床ケースの製作に携わるようになった1972年頃より、ベルン大学における臨床現場の情況を自分の目で確かめてみたいという強い思いにかられるようになりました。 ベル…
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三好博文先生への返信/45年前の第一回国際歯科技工学術大会におけるテクニカルコンテスト作品について

私が製作したコンテスト作品は、スイスのベルン大学で開発されたIRV(歯冠空隙閉塞装置)というミリングテクニックをベースに設計いたしました。 製作時のことについては、当時から、不思議な思いを持っています。 私一人の力だけでなく、何か目に見えない大きな力の助けを得て完成に漕ぎつけたような気がしてなりません。 ミリングテクニ…
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逝去された桑田正博先生を偲んで・・・過ぎ去った遠い昔の思い出とともに

桑田正博先生が逝去されたとの訃報を友人からのSMSで知りました。 自宅で原稿執筆された後に、ご夫婦で一緒に軽井沢へ行かれた際、現地で心不全により7月16日に逝去されたとのことです。 享年84歳。 思いもかけない知らせに心底驚きました。 歯科技工界のかけがえのない巨星を失しなったことによる痛恨と哀惜の念で、胸が締め付けられ…
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長い間、本ブログの更新をせずに、ご心配おかけしました

毎日、数十名の方々にお立ち寄りいただきながら、長い間、本ブログの更新をせずに大変失礼いたしました。 長い間ブログを更新していないため、先日、日本の友人から、私が大病にかかっているのではないかと心配のメールが届きました。 ご心配おかけしましたが、おかげさまで元気に過ごしています。 昨年一時帰国しましたが、コロナの影響で北京に戻ること…
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「満足の入れ歯」に生きがい 歯科技工士の藤井京子 さん

産経新聞のデジタル版に女性歯科技工士の方の記事が載っていました。 歯科技工士で社長でもあるお父様から「即戦力になってほしい」と頼まれ、27歳のときに歯科技工士を目指されたとのことです。 できるだけ多くの方々に読んでいただきたい記事だと思いましたので、勝手ながら転載させていただきました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…
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三好博文先生への返信/日経新聞の記事「低待遇が招く中国の医師不足」について

毎年のことですが、今年も春節の休暇を利用して、定期健康診断のために一時帰国しました。 ところが、1月末に中国の武漢市においてコロナによる疫病の大きな問題が生じ、さらに中国全土に広がったため、北京へ帰ることができなくなりました。 その後、ご存じのとおり、日本をはじめ国際的にコロナ感染者が激増したため、3月28日以降、中国では、…
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三好博文先生への返信/障がい社員新聞“絆”の加賀谷忠樹先生に関する記事を拝読して

「歯科技工の師と仰ぎ、公言する者が今でも多数いると言われる」と書かれている障がい社員新聞“絆”の加賀谷忠樹先生に関する記事、拝読いたしました。 加賀谷先生にはお会いしたことはありませんが、お名前は、すでに1970年代頃から専門誌上でよく存じあげていました。 加賀谷先生に関する絆新聞の記事を何度も読めば読むほど、加賀谷先生は真面目…
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「日本嫌いだった夫の心を溶かした太宰府での出来事」の記事

中国ではすでに春節(日本でいう正月)の長期休暇に入り、北京の川崎研修センターにおける教え子たちもそれぞれの故郷へ帰って行きました。 私も一時帰国し、久しぶりに故郷の福岡へ行ってみることにしました。 私は昭和16年(1941年)の10月に福岡の博多で生を受けました。 その2カ月後に日本軍による真珠湾攻撃が起きて日米開戦に突入…
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日本の友人のブログをまねて 【王譯平の二言、三言】

9月中旬頃、下記の情報が入り、大変驚きました。 「東京医科歯科大学歯学部口腔保健学科口腔保健工学専攻(歯科技工)の学生募集停止(案)は学長の判断で本日撤回されました。」 というものです。 歴史があり、多くの著名な歯科技工士が輩出された東京医科歯科の歯科技工学科までが学生募集停止を検討されていたとは心底驚きました。 多くの…
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大連市の「百年職校」における歯科技工士科

中国に「百年職校」という職業学校があります。 企業や個人の有識者からの寄付、および、ボランティア精神を備えた人たちによって運営され、中国初の無料慈善学校として2005年に設立されました。 現代の中国は、経済の急速な発展で成果をあげ、世界中から注目されていますが、都市化の波の中で、都市と農村の収入の格差、教育資源の配分のバランスが崩れ…
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弊社Lラボの創立20周年記念行事

私が中国のラボへ勤務を始めた2010年に、日本の調査会社から中国ラボに関する調査資料をいただいたことがあります。 その資料には、当時の中国における著名な34社のラボの名前と設立年月日が書かれていました。 もちろん、弊社Lラボ(北京Lelejia医学技術有限公司)の名前もありました。 資料にあります34社の設立年を見てみますと、…
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二日間の弊社Lラボ社員旅行

弊社Lラボの一泊二日の社員旅行に参加しました。 実習生を含む約200名の社員が貸し切りバス4台に乗り、北京から約3時間半をかけて、北京の南西にある観光地へ向かいました。 自然に恵まれた五つ星の国定自然公園における渓谷めぐりと登山が、今回の旅行の目的でした。 図1 2ヵ所のホテルに分散して宿泊することになりましたが、食事の際は…
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78歳の誕生日祝い

30歳代半ば頃、歯科技工士として仕事ができるのは40歳位までだろうと思っていました。 夜中、1時や2時までの残業は当たり前で、徹夜を2日続けたこともあります。 チェアーサイドで立ち会いながら、立ったまま眠りそうになったこともあります。 当時、歯科技工は自分の命を削りながらする仕事のように思えたものです。 そのような時代もあり…
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川崎研修センターで学んだ教え子たち

川崎研修センターで学んだ医療専門大学や職業学校の学生たちは、今年の実習生7名を含めて54名となりました。 その学生の内訳は、医療専門大学生37名、職業学校生17名となっています。 川崎研修センターで一年間の実習を終えた学生たちは、その全てが臨床部門である川崎工作室に勤務できるわけではありません。 約半数は弊社王社長が経営する歯科医…
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アナログ技工とCAD/CAMのコラボレーション/PMMA樹脂による咬合再構築のためのテンポラリー・クラウン

日本では、このような症例に出会ったことは一度もありませんでした。 図1に見られるような咬耗がひどく、咬合高径が著しく低くなっている症例です。 歯牙欠損部には義歯さえも装着されていません。 顎関節にも問題が生じているに違いありません。 患者さんは60歳代の男性だとのことですが、このような状態になるまで放置せざるを得なかった何らかの…
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川崎研修センター4期生の研修を始めました

今年もまた、医療専門大学や職業学校の口腔修復工芸科で学ぶ学生たちが、学校の推薦を受け、あるいは個人の希望によって実習生として弊社Lラボへやってきました。 口腔修復工芸科は日本における歯科技工士科にあたります。 中国の医療専門大学や職業学校には、実習を行うための機械設備が備えられていないため、学生が最終学年の3年生になったときに、設備…
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中国において、電子面弓(デジタル・フェイスボウ)は普及するのか?

毎年、6月中旬に開催される北京デンタルショーへ、今年も、私の助手二人を連れて行ってきました。 今回はデジタル顎運動測定装置のみに的を絞って見学することにしました。 中国では、デジタル顎運動測定装置は一般に電子面弓(デジタル・フェイスボウ)と呼ばれています。 弊社Lラボへ仕事を依頼される大学病院や歯科医院の先生方のなかにも、咬合につ…
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平成最後のブログ記事となりました/私の教え子たちとの懇親会

スイス・ドイツにおける約6年間の滞在を終え、愛知県の中部国際空港へ降り立った翌日の朝のことです。 名古屋市中区栄の大通り沿いにある松坂屋デパート前を、腕に喪章をした背広姿の多くの人達が足繁く行き来しているのを目にしました。 近くで葬儀が行われているのだろうとは思ったものの、その人数の多さを異様に感じたものです。 現在であれば、イン…
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「中国の歯科技工業界とラボ内教育の一例」というテーマで講演しました

トータルヘルスプログラム(根本的歯周病治療)を提唱されている辻村傑先生のグループによる症例発表会(トータルヘルスラーニング)が、4月4日に東京のきゅりあん小ホールで開催されました。 フラップ(外科的処置)を一切行わずに、歯周組織を健全な状態に回復させるという画期的な術式を用いるのだそうです。 その発表会における特別講演の依頼を受けま…
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